ザァァアアァァ・・・
桜の木が大胆に揺れる。
茜「キレイな桜だ・・・」
ボスッ
慎「春だから当たり前だろ」
あ、私鈴木 茜！
で、おばかな幼なじみ、
佐々木 慎。
今は２人で今日入学する
覇積高校に向かってる。
ま、隣同士だから同じ
道だけどね；
茜「面白みないなー。」
慎「あーそーですか」
１０分後・・・；
茜「それはそっち！」
慎「うっせぇ」
とか言い合ってると・・・
リンゴーン・・・
リンゴーン・・・
ハッ！？覇積高の鐘の音！？
茜「慎のせいだからね！」
慎「お前だ！とにかく早く
行くぞ」
５分後
て、来たけど・・・
今入るのってめっちゃ
勇気いるなー；
慎「は、入るぞ」
茜「う、うん・・・」
がら・・・
おそるおそるドアを開ける。
茜＆慎「遅れましたっ！」
でーん・・・
あれ？目の前が真っ黒・・・
茜「」
わっ！？黒って・・・
先生のスーツの色！？
先生「どうしたのかなぁ？？」
茜「あの・・・」
慎「その・・・」
やばい；このパターンは
先生「廊下で正座して
なさいぃいいぃぃ」
茜＆慎「はぃいぃぃぃぃ」
ガラガラぴしゃっ！
先生が隙間もなく教室の
ドアを閉める。
やっちまった・・・
最初からやばい；
でも・・・
茜＆慎「プッ・・・
あははははははは」
私たちはおなかが痛くなるまで
ずっと笑っていた。
１人だったらつらいのに、
なぜか慎と一緒だと・・・
つらくないし、しかも楽しい。
何でだろう・・・？
＊
茜「あー、結局怒られちゃった
ねー。“慎”のせいで」
慎「お前だろつーか、
名前だけ強調するな」
へへー。
にゃー・・・
茜「あれ？」
今、どこかで猫の声が・・・
慎「おい！あそこ！」
どこかを指さして言った。
茜「え？」
そこを見ると・・・
茜「あーっ」
なんと、枝の上に猫が
乗っていた。
震えてるし！
茜「男慎行って」
そう振り返ったが・・・
茜「あれ？」
慎がいない・・・？
茜「あ」
よく見ると、電信柱の影に
慎は隠れていた。
茜「早く行ってよ！」
慎「無理だぁぁぁオレは
高所恐怖症なんだよぉぉ」
あらら。こっちも震えてる。
こいつよりあの子を
助けよう オレはｂｙ慎
茜「もう、しょうがない！
私が行く！」
慎「危ないぞー」
ギロッ
じゃお前が行け！
ミシ・・・ミシ・・・
いかにもすぐ折れそうな音を
たて、のぼった。
茜「猫ちゃん、もう
大丈夫だよ」
案外あっさりと上についた。
猫「みゃー」
さっきより安心してるような
なき声だ＾＾
茜「もう大丈夫・・・」
ミシ・・・バキッ！
茜「じゃなかった！！！」
なんと、大きな枝が真っ二つに
折れてしまった
慎「茜ー」
とにかく猫は慎にパスし、
キャッチ。
でもさすがに私はパス
できない。
茜「あ・・・」
目の前は地面。
もうダメだ、頭から落ちない
ようにしようと決心した。
「ッ！」
えっ？誰かの・・・声がした。
ドシン！
鈍い音を立てて落ちてしまう。
茜「いた・・・くない」
よく見ると、したには人が！
「てて・・・」
茜「は！ごめんなさいっ！」
巻き込まれて下敷きに！？
あ、でも声がして誰かが
よってきたような・・・。
茜「わ、私は鈴木 茜です！」
瑞希「オレは、佐野 瑞希。
茜ちゃん・・・は大丈夫？」
ドキッ
なんか名前を呼ばれると・・・
ドキドキする・・・。
茜「は、はい、おかげさまで！
あ、茜でいいです！」
瑞希「そう？じゃ、オレは。
また会えるといいな、茜」
ドキッ・・・
そういって走り去っていった。
この気持ち・・・。
制服、覇積のだった。
ネクタイ青だったから２年。
そうだね・・・。
また会おうね、瑞希先輩。
第１話 終わり
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