2020年6月19日(金) 【■1953年 ローゼンバーグ夫妻】 ジュリアス・ローゼンバーグ 1918年5月12日生まれと、エセル・グリーングラス・ローゼンバーグ 1915年9月25日生まれは、スパイの疑いのある夫妻である。 1950年、アメリカのユダヤ人夫妻ジュリアス・ローゼンバーグとエセル・グリーングラス・ローゼンバーグは、エセルの実弟で、第二次世界大戦中、ロスアラモスの原爆工場に勤務していたデイヴィッド・グリーングラスから原爆製造などの機密情報を受け取り、それをソ連に売った容疑でFBIに逮捕された。 逮捕当時、公式に「証拠」とされるものはグリーングラスの自白のみであり、その上ローゼンバーグ夫妻が無罪を主張したこともあり、これに同情した支援者によって世界的な助命運動が行われた。 司法側からは「供述すれば死刑にはしない」との取引誘導もあったが、ローゼンバーグ夫妻は供述を拒否し続け、最終的に死刑の判決を受けた。なお、司法長官室と刑務所間のホットラインが処刑執行まで繋がっており、この状況が刻々と報道されて全世界が注目し興奮に沸いたが、1953年6月19日にローゼンバーグ夫妻は、ニューヨーク州シンシン刑務所にて電気椅子で処刑された。夫ジュリアス享年35。妻エセル享年37。 冷戦が崩壊する1990年代前半までは、この事件は「マッカーシズムと反ユダヤ主義を背景にしたでっちあげである」として、ソ連や左翼的文化人やマスコミによって喧伝され、また「冷戦下のアメリカにおける人権蹂躙の象徴」としてこれらの人々によって取り上げられてきた。しかし、1995年まで行われていた旧ソ連の暗号を解読する「ベノナ計画」に対する機密が解除され、これまでのアメリカ内部のスパイと旧ソ連の連絡の内容の一部が公開され、ローゼンバーグ夫妻が実際にソ連のスパイであり数多くのアメリカの軍事機密をソ連側に渡していたことが明らかになった。 [コメントする] [コメント(1)][更新通知] <<重要なお知らせ>>@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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