1991年7月12日、筑波大学・五十嵐一助教授が、学内のエレベーターホールの前で、何者かに首を切られ、失血死しているのが見つかった。五十嵐助教授は、インド系英国人作家・サルマン・ラシュディ氏原作の小説「悪魔の詩」翻訳者で、イスラム最高指導者ホメイニ師が「処刑宣言」を出していた。五十嵐助教授の死を、一部イスラム系メディアが「朗報」と速報したことや、犯行声明をあげる組織もあらわれたため暗殺テロ説が濃厚になったが、犯人の足取りは知れず、時効が成立した。
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