飛び降り

 ふわっと落ちて痛くない。致死度も高く、聞こえもいい。手段としては最高級の部類
[苦痛]    1
[手間]    1
[見苦しさ]  3
[迷惑]    3
[インパクト] 4
[致死度]   4


 ビルや崖、滝などの上から飛び降りることにより、自由落下によって重力で自らの体を加速させ、地面などに激突する衝撃で肉体を破壊し、自殺を試みる方法。投身自殺とも言われる。

 ビルやマンションといった高層建造物からの飛び降りが代表的な方法であり、他にも断崖の上や歩道橋の上、果ては飛んでいる飛行機の上まで、高いところ全般が対象となる。特に道具などの準備は必要とされず、十分な高さを取れば失敗する確率も割合低いということもあり、自殺の代表的な方法のひとつとして用いられる。こういった飛び降りの対象となる場所の中には、特定箇所で飛び降り自殺が相次ぎ、「自殺の名所」として有名な場所もある。

 飛び降りる高さが高いほど地面への激突する速度が高くなり、落下中にバランスを崩し回転しながら激突するなど、致死率は確実に高くなる。最高速度で舗装道路などに激突すれば、死体を地面からはがすようにして回収しなければならない場合もあるという。下に植え込みや雪が積もっていた場合などは衝撃が幾分やわらげられて生還する可能性も高まる。ただし生還した場合でも全身打撲による骨折、内臓破裂、脳挫傷などを負っていることが多く、重傷でも緊急手術で救助される場合もあるが、重度の障害を負う場合が多い。

 着地点が地面の場合45メートル以上(ビルの12階相当)、水面の場合75メートル以上からの落下であれば確実に死に至る(生還例がほぼない)とされる。しかし一方で、実際に飛び降りを図った者の大半はこれよりもかなり低いところから飛び降りているという統計もあり、自殺を志願しながらも本能的に一応の「躊躇」をしていることが窺える。

 逆に地上45メートル以上の地点から飛び降りて助かった例としては、2007年にアメリカ合衆国のニューヨークにて窓の清掃員がビルの47階から落下し助かったり、また2010年8月31日にニューヨークの39階建てアパートの屋上(地上120メートル)から22歳の男性が飛び降りたが両足骨折で助かったという例がある。

 落下の恐怖心がなんらかの理由で麻痺した状態では、飛び降りるという行為と死の結果が結びつけられなくなっていることもあるという。また、死ぬのではなく「楽になる」という思考で、その価値の比較も生と死ではなく、楽と苦の比較へと置き換わっている場合すらあり、その結果として飛び降りに至る場合もあるという。また、低い所からの飛び降り自殺を繰り返す自殺未遂者が、精神的な治療が成功せずに徐々に飛び降りる高さが高くなるケースもあるという。日本における10代の自殺の方法のうち、首つりについで頻度の高い方法となっている。

 また、ビルやマンションなどの飛び降り自殺の場合、下に偶然歩いている歩行者などに直撃した例があり、最悪の場合には「死ぬつもりで飛び降りた人が生き残り、直撃を受けたまったく無関係の人が亡くなる」といった非常に不条理な事例もある。飛び降り自殺をした人の遺族が、自殺に巻き込まれ死亡した人の遺族に賠償請求訴訟を起こされ、高額の賠償金を支払うことになったケースも存在する。一部にはわざと巻き込んだ、または巻き込みの可能性が高いことを認識していたのではないかと推測される場合も有り、複雑な心境が窺える。

 ビルの管理者が屋上への出入り口の施錠を徹底管理し、監視カメラ、赤外線センサーなどを利用することで屋上への侵入者を完全にシャットアウトすることで巻き込まれ事故を防止することは可能である。また建物の階下に転落衝撃吸収の網を張ることで、第三者が事故に巻き込まれる可能性を軽減することが可能である。

 厚生労働省のデータによれば、自殺者が選ぶ自殺の手段における飛び降り自殺の割合は、男性で全体の7.1%で第3位、女性で全体の12.8%で第2位(2003年度)となっている。また地域別の自殺手段における飛び降り自殺の割合を見ると、高い建造物の多い都市部で圧倒的に高い。


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