第11話 テファの願い

テファと再会したチョンソ。

「日の出を見たら全てを最初からやり直す気分になれるかもしれない」

テファはチョンソを連れて海に向うが、疲れて助手席で眠るチョンソの姿を見てソンジュに真実を話してチョンソの前から去ろうとを決めていた

「チョンソ・・・
ごめん…すまない…
あんな事するべきじゃなかった。
しちゃいけなかった…。
でも、あの時は思い込んでた。
愛は罪じゃないって…。
例え地獄に堕ちても
お前さえ居れば幸せだと思ってた…。
でも幸せな分、凄く辛かった…
ごめんよ…チョンソ…
俺を許してくれるか?」

テファは身を引く事を決意をしていた。

「ソンジュさん。
今、ハンジョンソンと一緒にいます。
こいつは貴方の事を愛しています。
チョンソを幸せに出来るのは貴方しかいない。
チョンソを守ると約束してくれ」

テファはソンジュに電話を掛けて迎えに来て貰う。

ソンジュはチョンソだと名乗るチスの言葉を思い出しながら海辺の家に車を走らせた。

テファは四つ葉のクロ−バーをチョンソの携帯に挟んで車から去って行く。

「いつも傍に居るよ。
愛している…]

眠りから目覚めたチョンソはテファが居ない事に不安になり車から出て探しに出た。
すると薄明かりの中からソンジュが歩み寄って来た。

ソンジュは留学する前にチョンソと交わした言葉をに言い出した。

「思い合ってる2人は…」

チョンソが続けて答えた。

「必ず会える」

「例え遠く離ればなれになっても…」

「最後にはきっと会える」

チョンソが答え終えるとソンジュは[愛の証]のペンダントをチョンソに見せた。
そしてチョンソも自分のペンダントを差し出すとソンジュは2つのペンダントを一つに組み合わせた。

「ハン・ジョンソン。
その笑顔だ。
ハン・ジョンソン…
本当にチョンソなんだな…?」

「ソンジュお兄ちゃん!!」

2人は互いの名前を何度も呼び合い抱きしめ合った。

2人の再会を見届けたテファ。

「チョンソ幸せかい?
もう一つ嘘を付かせてくれ。
俺がハン・テファでユリの兄だという事は言わないでくれ。
辛いだろうが最後の頼みだ。
幸せになれ…」

テファはチョンソに留守電を残して去って行った。

お互いの気持ちを確かめ合ってもソンジュにはユリとの婚約の約束があった。

「この5年間の出来事を一瞬で整理する事は出来なわ
家には戻れない」

チョンソは不安な思いを言う。
しかしソンジュは、ためらうチョンソを説得して実家に連れて帰る。

テファはユリに電話をして忠告する。

「全て終わった。
あの2人の邪魔をするな。
チョンソから奪った物を全部返せ。
忘れるな。俺は見てるからな」

ユリはチョンソが家に帰って来る事を聞かされて動揺する。

ソンジュに付き添われてチョンソは実家に帰って来た。
涙を流して父ハンは娘と再会を果たした。

一方ミラは大袈裟に泣き真似をして喜びなから抱き付く芝居をするがチョンソはミラを突き放し睨みつけた。

そしてユリはテファからの電話を口実に騒ぎ立てた。

「私が居なくなればいいのよ!!
私、家を出ます。
私はもう必要ないのね!!」

ミン会長はチョンソに告げる。

「ソンジュとユリは婚約する事になってるので判ってあげて」

「僕は婚約します。
今日は疲れているチョンソを休まてあげて下さい」

ソンジュは告げると家を後にした。

ソンジュが帰った後にハン教授はチョンソに部屋を用意する。
ミラはハンの前では良母を演じながら、チョンソと2人っきりになると態度を変えてチョンソに脅しをかけた。

「警告しておくわ。
ユリからソンジュを奪い盗ろうとなんて思わない事ね」

「私は、もう昔のハン・ジョンソンではありません!
脅しは通じませんから」

チョンソはミラを睨みつけて厳しく言い放した。

「全部が全部、あんたの思い通りになったら人生面白くないわよ。違う?」

「それで?この状況が面白いんですか!?」

「面白いわ。判らない?」

「用が済んだなら、さっさと出て行って!」

「行き先、考えてとっとと出て行く事ね|
でなければ、私が追い出すわよ!」

一人になったチョンソは行方の分からなくなったテファを思い出して、昔テファがくれたように紙飛行機にメッセージを書いてベランダから飛ばした。
そんなチョンソを影から見ていたテファが飛んで来た紙飛行機を拾い手紙を見つける。

「私はこれから幸せになるわ。
お兄ちゃんも幸せになってね」

テファはメッセージの書かれた手紙を握り締めて、チョンソを見上げてから立ち去った。

翌朝ソンジュがチョンソを迎えにやって来る。
チョンソを改めてセーフモールの開発チームに入社させる為に一緒に会社に連れて行く。
そしてチョンソはキム・ジスではなく、ハン・ジョンソとして紹介されて職場に復帰した。

昼食の時間にチョンソは友人のチェヒと社員食堂で御飯を取っていた。
すると、そこへ今まで食堂になど来た事もないソンジュがやって来て自分も一緒に食事をするという。

社員一同はソンジュが来て呆然としている。

チョンソの側を一時も離れたくないソンジュは御飯だけをよそりチョンソに付いて行こうとする。

「箸もおかずもコップもないじゃない」

チョンソから指摘されて慌てて取りに行く。
しかし浮かれているのか慣れない食堂のせいかドジってしまう。

子供のように無邪気な笑顔でチョンソの前に座るソンジュを見た周りの社員達は驚くばかりだった。

ソンジュはニコニコ笑いながら自分のおかずを嬉しそうにチョンソに分け与える。
社員達はソンジュの行動を見て見ぬフリをしていた。

そんな様子を知らされたユリは険しい表情で食堂にいるソンジュの元へやって来た。

「ソンジュさん
後で婚約式のドレスを見に行きましょう。
チョンソ姉さんも一緒にどうかしら?」

チョンソは断わるがソンジュが一緒に行こうと誘うので仕方なく同行する事にした。

ブティックでドレスを選びながらユリはソンジュに聞く。

「似合う?」

ソンジュは上の空でユリがどのドレスを見ても軽く答える。

「似合うよ」

一方、気分を害したチョンソが外に出るとソンジュは自分でドレスを選んで来てチョンソに合わせてみた。

「こういうの似合わないから」

「すごく似合うよ」

ソンジュは見惚れた。




<<重要なお知らせ>>

@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
@peps!・Chip!!は、2024年5月末をもってサービスを終了させていただきます。
詳しくは
@peps!サービス終了のお知らせChip!!サービス終了のお知らせ
をご確認ください。


[ホムペ作成][新着記事]
[編集]

無料ホームページ作成は@peps!
無料ホムペ素材も超充実ァ