第15話 結婚宣言

チョンソとソンジュの2人は駅で再会を果たして、お互いの愛を再確認した。

「もう絶対に離れない」

2人は誓い合う。

そしてソンジュは婚約式でユリと交わした婚約指輪を外し投げ捨てた。

「僕を信じて」

ソンジュはチョンソに誓いを立てた。

2人はハン教授の家に行き家族に対して「結婚宣言」をする。

「僕はチョンソと結婚します」

記憶を失っていた5年間はテファと共に過ごしていた事。
ソンジュを愛している事。
ユリに対して引き下がらない気持ちをチョンソはハンに告白する。

ハンは驚愕するが居場所の判ったテファを許して家に呼び戻そうとする。

しかしユリはチョンソを責め立てる。

「いくら記憶が無かったとはいえ、兄であるテファ兄さんと5年間も共に過ごして婚約までしたのよ!!」

「ユリも今までテファさんを兄と知って黙っていただろ?」

ユリは逆にソンジュに問い質されて何も言えなくなってしまう。

「僕はチョンソが過去に誰と付き合っていようが気にしない」

ソンジュはきっぱりと宣言した。

ミラはテファに家に戻って来られたら今までのユリとの悪行が露見してしまうと考えてユリとソンジュを結婚させる為に策を練り始める。
まずはソンジュの母ミン会長に電話を入れて泣きついた。

そしてミラはピルスをホテルに呼び付けてピルスの抱えている借金に付け込んで話を持ち掛けた。

「テファに絵を描いて貰える様に説得してくれたら、貴方の借金を私が肩代わりをするわ」

ミラはテファに贋作を描かせ再逮捕させて刑務所入りにしてしまおうと企んでいた。

一方ソンジュとチョンソの結婚の意志は固かった。
少女時代から今に至るまで余りに多くの物を失って来たチョンソに残されていたのは愛するソンジュだけだった。
チョンソはこの愛だけは絶対に諦めないで絶対に逃げたりしないと心に誓っていた。

またソンジュもチョンソを失っては生きて行けないいと思う程の愛していた。
ユリとは婚約破棄してチョンソと結婚する事を堅く心に決めて揺らぐ事はなかった。

ソンジュは母ミン会長の元へ行く。

「ユリとは婚約破棄してチョンソと結婚するします」

「既に大々的にユリとの婚約式を行ってしまった為に婚約破棄はグローバルグループ全体の信用を失う事になるわ。
ユリとミラさんにも申し訳が立たないでしょ。
チョンソとの結婚は絶対に認めません」

ミン会長はソンジュに言い放した。

「チョンソの事だけは譲れません」

「ならば会社を止めるしかないわね。
再び会社に戻る時はユリとの結婚を受け入れるという事だけは覚えておきなさい」

ソンジュの意志が固い為にミン会長はソンジュに対してセ−フモ−ルの社長解任とチャン理事にはソンジュへの手助けを禁じて告げた。

「僕にとって貴方は父であり友人でした。
母の事を宜しくお願いします」

ソンジュはチャン理事と残務処理を済ませて身一つで退職して愛するチョンソと共に過ごす幸せな時間を手に入れた。

2人は毎日デートに出掛けて幸せな時間を過ごすがチョンソの目に異変が起き始める…。





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