チョンソは数時間遅れてソンジュと待ち合わせをしたカフェに姿を現した。 チョンソはソンジュの顔をじっと見つめる。 ソンジュには何も言わずに彼の姿を脳裏に刻み込むかの様に愛おしむ様に黙って頬に触れた。 一方テファはミラを待ち伏せて言い放つ。 「今夜、家に行こうと考えてる。 あんたが何を言おうが関係ない。 全部をバラしてやる」 「あたしは忙しいのよ。 来たかったら、いつでも勝手に来ればいいわ。 あたしは関係ないから」 「まず誰にコノ話をするべきなのか、これで良く判った」 吐き捨てる様にテファが去ると、ミラはテファを軟禁させて贋作を描かせる手配をする。 カフェを出たソンジュとチョンソ。 「悲しい映画が見たいわ」 ソンジュはチョンソの為に映画を見る事が出来るバスを手配して呼んだ。 映画を見ながら一人泣きじゃくるチョンソ。 何も知らされていないソンジュはチョンソが映画を見て泣いているのだと思っていた。 子供をあやす様にチョンソを慰めた。 ようやく落ち着き家の前に着いたチョンソにソンジュは笑って言う。 「もうお前と悲しい映画は見ない。 コメディなら泣かないからいいだろう」 そしてチョンソがソンジュと別れ家に入ろうとするとテファが現れた。 テファはチョンソを幸せにする為に全てを話しに帰って来た。 そして全員がいる前でチョンソの交通事故の経緯を話しながらハンに怒鳴った。 「いつまで見て見ぬフリするつもりだ!! チョンソがどんなに虐められ、何もかも奪われて生きて来たか、父親なら知るべきだ!!」 テファは屋根裏部屋に閉じ込められてチョンソと泣いて過ごしていた事実を全てぶちまけた。 「チョンソの花嫁姿を見届けるまではコノ家にいる」 テファは家族の前で宣言した。 事故がユリの仕業と知ったチョンソはユリに怒りをぶつけ問い詰め責め立てる。 しかしこの場に及んでもしらを切り通そうとするユリ。 「テファ兄さんの話を信じるの?」 テファの話が全て嘘であるかの様にユリは言う。 「世界中の誰が信じなくても私はテファお兄ちゃんを信じるわ! 私が信じればソンジュお兄ちゃんも信じる!」 チョンソはユリに猛反発した。 その後でチョンソは屋根裏部屋にいるテファの元に行った。 「事故の事を隠していたのは兄としてユリをかばってやりたかったからだ」 テファはチョンソに詫びた。 「俺が絶対にお前の事を世界一、幸せにしてやる。 結婚させる」 テファはチョンソに約束して、彼女の似顔絵を描き出した。 そしてテファは頼んだ絵の具の色をチョンソが渡さない事から、チョンソの様子がおかしい事に気付く。 翌朝、チョンソが出掛けた後を不審に思ったテファが追うと向かった先は病院だった。 検診を受けたチョンソの結果は、 目の癌は進行が早く近い将来失明してしまう事 眼球摘出をしても治癒率は50%で角膜手術をするにも角膜を手に入れる事が難しく手術は更に難しい事などを医師から聞かされる。 チョンソは医師から直ちに転移しないうちに眼球摘出を勧められて愕然としながら病院をあとにする。 テファはチョンソの事が心配になり病院でチョンソの病気の事について尋ねた。 チョンソは絶望的になりながらソンジュに会う為に遊園地に行く。 事情を説明しようとチョンソは必死でソンジュを追い掛けるが転んでしまいソンジュを見失ってしまう。 チョンソに偶然、出くわしたように振る舞いながらうテファは助け起こした。 「苦しい事、辛い事なんでも俺に話せ。 他人に出来ない事も兄さんならしてやれる」 心配するテファを突き放すチョンソ。 「私はソンジュお兄ちゃんが好きなの。 ソンジュお兄ちゃんと結婚するの!! ソンジュお兄ちゃんと幸せになるの!! でも、テファお兄ちゃんが気になってしょうがないの!! 私がどうなろうと気にしないで!! 自分の幸せを探したらどうなのよ!! ずうっと、こんな事するなら私が居なくなる!!」 家に帰り、視力が失われつつあるチョンソが一人泣き崩れているのを見てテファも涙を流していた。 翌日、会社では社員達が雑誌に掲載されたソンジュとユリの結婚記事を見ていた。 同じ頃ソンジュも同じ記事を見ていた。 ソンジュはチョンソに電話を掛ける。 「記事の事は心配する事はない」 「心配などしていないわ」 チョンソは失明してしまう前に会社を辞めてソンジュとテファの前から姿を消す決意をしていた。 翌日ソンジュと最期の別れる為にチョンソは美容室に行き今までで一番綺麗な姿でソンジュに会いに行く。 ソンジュは家を出る前に母ミンに強い決意を告げる。 「絶対にチョンソと結婚するので認めて下さい」 ソンジュと会ったチョンソ。 「今日は泣いたり怒ったりせず笑うだけにしましょ」 チョンソは微笑んでソンジュに言った。 ソンジュと共にブライダルショップへ行きソンジュが選んでいたウエディングドレスを試着するチョンソ。 チョンソは鏡に写るウエディングドレス姿を見て涙が止まらなくなった。 チョンソは1番綺麗な姿でソンジュに別れを告げようとしていた…。 <<重要なお知らせ>>@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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