第5話 奇跡の再会

ソンジュとユリの婚約発表の当日、チョンソとテファはグローバルランドでデ−トを楽しんでいた。

一方、ソンジュは留学前にチョンソと二人で話をしたメリ−ゴランドの前のベンチに座り[愛の証]のペンダントを握り締めてユリとの婚約報告とチョンソを忘れられずにいた事を詫びた。
そして今日でチョンソの事を忘れようと決めて心の中で呟いた。

「その前に一目だけ会いたい…
無理だよな…でも一目…
一目でいい…」

ふっと、ソンジュがメリ−ゴ−ランドに目を向けると木馬に乗ったチョンソが手を振っている…。
ソンジュは幻覚を見たものだと思う。
再び目を向けると、間違いなくチョンソにそっくりな女性が笑顔を見せている。

ソンジュは思わず木馬と平行に走り出す。
木馬が止まるとチスはチョルスと楽しそうに寄り添い歩いている。

ソンジュは追い駆けてチスを捕まえる。
驚いた彼女はキム・ジス(チス)と名乗り人違いだと言う。
チョルスはソンジュを跳ね退けてチスの腕を掴むと園外に出て行く。

「知り合いなら
私…何か思い出すかも知れないわ」

チスの言葉にチョルスは荒立てる。

「だから何度も話したろ。
火事だったんだよ。
お前は親父の友達の娘で家族と記憶を無くした。
俺と5年も住んでるのに信じられないのか?
他に何が知りたいんだ!?
俺を信じられないんだろ?」

「違う、そんな…」

「俺は大嘘付きさ。
信じられなきゃ行って来い!!
さっきの奴に確かめればいい」

チョルスは言い放すとチスを一人残して先に帰ってしまう。

一人バス停に残されたチスを見つけたソンジュが駆け寄って来た。

「チョンソ!!」

「私を知っているんですか?」

「違う!!
ハン・ジョンソンだろ?
ハン・ジョンソンだ!!
僕だよ。チャ・ソンジュだ。
判らないのか?」

ソンジュはチスの頬に両手を充てて、愛おし気にを抱きしめた。

「やめて下さい!!
人違いですから!!」

チスはソンジュを突き放して、やって来たバスに乗り込んだ。

走り去るバスを必死に追い駆けるソンジュ。
次のバス停で止まった所で乗り込んむとチスの前に立ちはだかった。

「何なんです?」

「コレを見て。
一緒に撮った写真だ。
君だろ?同じ顔じゃないか!!
海岸の君の家でいつも一緒に遊んだ。
貝殻拾ったり、ブ−メラン飛ばしたり。
ピアノ弾いたりしたろ!!
どうしてなんだ!?
他人みたいなフリして!
からかってるんだ。
ふざけてるんだろ?」

ソンジュは目にいっぱいの涙を溢れさせながら問い詰めた。

「どいて下さい!!」
人違いですから!!
別人です!!」

「嘘だっ!!
チョンソだろ!?
チョンソだっ!!
2つでTつのペンダントだ。
忘れてた?
留学前に渡したろ?
戻ったらメリ−ゴ−ランドの前で会う約束だった。
チョンソなんだろ!?」

ソンジュは南大門まで追い続けて問い詰める。

「もう、いい加減にして!!
私、キム・ジスって言うの!!
貴方なんか知りません!!」

チスは周囲の人達にソンジュを痴漢呼ばわりして阻止されている隙に逃げ去って行く。

夜になり、ソンジュはチスがブティック「イカロス」を友人チェヒと2人で経営している事を目撃する。

ソンジュは、この日のユリとの婚約発表会には出席しなかった。
ユリは当て付けかの様に海辺の家にカードを残して本気か狂言か海に入って自殺を図る。
チョンソの海辺の家に訪れたソンジュがユリのカードを見つけて助け出して家に連れて帰るが、この事件を知ったミラは激しくソンジュを責め立てた。

一方、チスは昼間ソンジュの言った「ハン・ジョンソン」という言葉を気にしていた。

ソンジュはチャン理事に「キム・ジス」という人物の素性調査を依頼する。

翌日、ソンジュはチスの働くイカロスに顔を出したり、チスの仕事帰りに偶然を装い待ち伏せして近付こうと模索する。

その頃、セーフモールでは南大門市場のブランドと提携し新ブランドを作るという企画がユリを中心に進行していた。
人気店である「イカロス」も候補に上がっていたが断られていた。
だがソンジュはユリに言う。

「一度断わられた位で諦めるな」

アプローチを続けて「イカロス」を組み入れろと命じる。

チャン理事はソンジュからの調査報告をする。
イカロスがキム・ジスと友人ソン・ジェヒの2人で共同運営している事。
チスがハン・チョルスという男と事実上、同棲して恋人同士である事。
ハン・チョルスが壁画を描いている男である事。

ソンジュは壁画を描いているチョルスの所へ訪れる。

「チャ・ソンジュです。
壁画の依頼主は僕です」

チョルスはソンジュから貰った名刺を握り潰し愛想なく言った。

「御用件は?」

「どんな絵か見に来たんです。
関心があるんですよ。個人的に。
この壁画に興味がある。
チョルスさん貴方にもね。
この壁画を作るのは、ある女性の為だ。
この世には居ないけど、僕の心に生きている人だ。
でもある日、いきなり彼女が現れた。
その気持ち判ります?
僕は彼女を諦めない。
期待していますよ」

チョルスは、ためらいがちにソンジュの差し出した手を握り返した。

2人の様子を遠くから見ていたユリは愕然とする。
チョルスと名乗る壁画の画家は実兄のテファだった。
慌てて兄テファを呼び出して話を聞く。
チョンソが5年前の事故で記憶喪失になり、今は別の記憶を持ちチョンソとは全く別人として生きている事を知らされた。
ユリはチョンソが記憶を取り戻したら、自分が車で引いた事がバレてまう事
ソンジュとの婚約を邪魔されてしまう事
強い不安と恐怖心に駆られる。
ユリはテファにチョンソと一緒に自分とソンジュの前から消える様に強く言い放した。

一方、チスとチェヒの経営する「イカロス」は大家から立ち退きを迫られていた…。





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